慶應義塾大学医学部発ベンチャーである株式会社iXgeneは、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、MSFキャピタルパートナーズ合同会社、グリーンコア株式会社を引受先とする総額6億円のシリーズAファイナンスを実施いたしました。
株式会社iXgene(本社:東京都新宿区、代表取締役社長古川俊治)は、慶應義塾大学医学部脳神経外科発ベンチャーとして、ゲノム編集iPS細胞を用いた、難治性脳疾患に対する遺伝子細胞治療方法の実用化を目指し、2020年1月6日に設立されました。ゲノム編集により自殺遺伝子を導入したiPS細胞由来神経幹細胞を用いた脳腫瘍治療法の開発を進めてまいりましたが、今般、総額6億円のシリーズAファイナンスを実施いたしました。本調達資金によって、脳腫瘍治療用途における非臨床試験を進め、ゲノム編集iPS由来神経幹細胞のファーストインヒューマンを目指した開発を進めてまいります。
今回の割り当て先は株式会社慶應イノベーション・イニシアティブをリード投資家として、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、H.U.グループホールディングス株式会社のCVCであるMSFキャピタルパートナーズ合同会社、グリーンコア株式会社にもご参加いただきました。
【本ラウンドにおける投資家一覧(※順不同)】
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(本社:東京都港区、代表取締役 山岸 広太郎)
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役 大泉 克彦)
MSFキャピタルパートナーズ合同会社(本社:東京都新宿区、職務執行者 北村 直樹)
グリーンコア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 本庄 竜介)
【株式会社iXgene 代表取締役 古川俊治のコメント】
当社は、iPS細胞と遺伝子編集の技術を掛け合わせ、未だに確立した治療法の無い多様な難治性疾患の治療のためのプラットフォーム技術を開発することをミッションとしており、まず、ゲノム編集治療用神経幹細胞を用いた、悪性脳腫瘍に対する新たな抗がん治療法と、外傷性脳損傷・脳梗塞に対する再生医療の開発を目指しています。今回の資金調達を通して、数年後の企業治験の開始に向けた資金面でのサポートに加えて事業面からのサポートも期待できる体制が整えられました。当社の治療法を一日も早く患者様にご提供できるよう全力で進んで参りたいと思います。
【慶應イノベーション・イニシアティブ 本郷有克様のコメント】
iXgeneは悪性脳腫瘍というアンメットメディカルニーズの高い領域において、独自に開発したゲノム編集したiPS細胞由来の神経幹細胞を用いて新たな治療法を提供するという大変難易度の高いテーマに取り組んでおります。こういった難しいテーマに取り組んでいけるのは医学部発のスタートアップであるからこそですが、そこに経営陣、サイエンスファウンダー含め強力な布陣で事業に取り組んでいる点も投資を決めるにあたって評価をさせて頂いたポイントでございます。今回の増資で新たな投資家もお迎えして、この挑戦を一緒に進めていけることを大変嬉しく思います。今後の成長に資するよう、引き続き弊社も尽力してまいります。